思うこと

そろそろ新入生がサークル活動に参加するのですが、中には楽器を初めて持つ人もいるわけです。
すると先輩として一から彼らに楽器の吹き方を教えなければならないわけです。


そんな時にいつも思うこと。
彼らは僕らの説明を聞いて何を思っているのか全く分からない。
僕らには当たり前すぎてついうっかり説明し忘れたことがあって、そこが抜けているせいで彼らが疑問を抱いたりしてしまわないだろうか。
間違ったことを教えてしまって後々彼らを困らせたりはしないか。


例えば楽器を吹いている人間なら誰でも知っていることをついうっかり抜かして説明してしまうと、初心者の中のこれから組み立てられる「音楽人」のネジが一個抜けてしまうことになるわけで。
もちろん自分で抜けているネジを拾ってつけなおすかも知れない。
でもどこのネジが抜けているか分からず妙な方向に育ってしまうかも知れない。


誰かにものを教えること、それは責任を伴うもの。
かといって自分と同じスピードで成長するような教え方をすれば、進歩がない。


赤ん坊が量子力学を語る世の中にしろとまでは言わないけれど、いつまで経っても2年生の実力が例年通り、だと「進歩のないサークル」ですよね。
もちろん個人個人のレベルでは全く問題はないのですが。


一度縁が生まれた人の輪に、進み行く未来を求めてしまうのは、果たしてエゴやなしや。