思い出

先日借りたまま放っておいたビデオを見てました。
アニメ映画です。タイトルはいいや。
有り体に言ってオタクさんが好きそうな感じの奴です。
それは僕が小学生の頃にやっていたテレビアニメの映画版で、一度見たのですがこの前TSUTAYAで見つけて暇つぶしにと思い借りてみました。
色々思い出します。
リアルタイムにテレビで見ていた小学生の頃。
次週の放送が待ち遠しくて仕方なく、ビデオに撮ったものを何度も何度も繰り返して見ていました。
昔見たアニメになった中高生の頃。
そのアニメのことを知っている人たちが次第に普通の人とは離れた異質な集団になっていくのに気付いたのがこの頃でした。
僕はそのアニメそのものが本当に大好きだったんですが、いわゆるアニメオタクの人々はそのアニメの一部の要素(萌えであったりメカであったり)が好きらしく、話をしていても違和感を覚えたことを覚えています。
そこでようやくそのアニメが世間では「オタク向けアニメ」として認知されていることに気付き、一時期そのアニメそのものも、そのアニメを食い入るように見ていた自分自身も嫌になり、オタクを忌避し始めたのもこの頃。
だから先日借りた時も、積極的に見たいと思って借りた訳じゃなく、事実今まで時間が無かったわけでもないのに放置していました。
しかし改めてみてみると色んな事を思い出して、懐かしくなってしまいました。
リアルタイムで見ていた頃、本当に僕はこのアニメが好きだったんだなーって。
当時僕が感じたワクワク、ドキドキ、憧れ、悲しみ、色んなものが一気にフラッシュバックしてきて今何とも形容しがたい気分です。
それらは多分当時そのままではなくて、ある程度時間を経て形を変えたりしているのでしょうが、それでも今の自分にとっては痛いくらい色彩豊かなものです。
所謂「オタクアニメ」でこんな気分になるなんて所詮僕もオタクなんでしょうし、純文学とアニメ・マンガの文化的価値を再考する気なども起こりませんでした。
ただ、純粋に自分が好きだったものを思い出しただけです。
時間とお金がある時、再びテレビシリーズを見てみようと思います。
自分が好きだったものをただまた見てみたいからです。